
免許とりたての20代の子を持つ親
「大学生になり自分専用の車に乗りたいと言い出したうちの息子、いつも行き当たりばったりの性格で計画性がない。保険のことなど何も考えていなそう。」親としては事故やその後の対応をしてくれる保険に入りたい。
こんな悩みに答えます。
- 本記事のテーマ
【メリット・デメリット】代理店系 とダイレクト系の保険比較
Contents
- 記事の信頼性
私は、20歳になる息子を持つ50代の母親です。私も車の運転をしていて任意保険にも入っていますが正直なところ保険の補償についてはよくわからなかったので直接、事故対応をしたことのある保険の代理店さんに聞いたりインターネットを調べて比較検討しました。
- 読者さんへのメッセージ
「大学生になりバイトで貯めたお小遣いで車を買い、自分専用の車に乗りたいと言い出した息子、いつも行き当たりばったりの性格で計画性がない。」
保険のことなど何も考えていなそう。
親としては「もし、事故にでもあったらどうしたらいいのか?」という不安が頭をよぎる。
そのもしもに対応してくれる保険会社を探しました。
その結果、生活スタイルと保険料、補償内容など総合的に納得のいく保険会社を選ぶことができました。
年齢と保険料と事故率について

自動車保険はリスクに応じて高くなる
年齢層別事故件数で1番多いのはのは20~24歳の41,578件です。
特に20代は、運転経験が浅いということもあり、事故のリスクが高いことが読み取れます。
自動車保険は、リスクに応じて保険料が設定されます。
そのため、保険の契約の際に設定する、「運転者年齢条件」において、「年齢を問わず補償」という条件にすると、もっとも保険料は高くなるのです。
- 誕生日を迎えたら運転者の年齢条件を見直す
- 運転者を限定した補償にする
- 家族の等級を引き継ぐ
- 車両保険を見直す
保険料の年齢条件は、「21歳以上補償」「26歳以上補償」などのグループにわかれています。
各グループをまたぐタイミングで運転者年齢条件を見直す
「運転者限定特約」の設定により「本人限定」に設定することで保険料を抑えることができます。
ただし、運転者限定特約を設定すると、条件に合致した人以外が運転をして事故を起こした場合には補償を受けることができません。
等級の入れ替え(吐き出し・押出し)と呼ばれます。
たとえば、お子さんが車を購入したときに、ご家庭ではすでにお父さんが一台車を持っており、自動車保険の等級が20等級だったとして通常であればお子さんは自動車保険に契約する際に6等級(もしくは7等級)に設定されますが、等級の入れ替え(吐き出し・押出し)を使うことで、お子さんが20等級を引き継ぐことができます。
車両保険は自分の車のための保険なので、自損事故、当て逃げや盗難、自分に過失がある事故の場合に対応します。
しかし、ご自身の車が登録初年度から5年~10年程度経っているような中古車であれば、車両保険を付帯せず、事故の際は自費で支払ったほうが合理的かもしれません。
また、車両保険の免責金額を高く設定すると保険料を安くすることができます。免責金額とは自己負担額のことです。免責金額を設定するということは保険会社の負担が減ることになるので、保険料が安くなるのです。
保険のダイレクト系と代理店の違いは?

保険のダイレクト系と代理店の違い
車の保険会社、ダイレクト系、代理店系の主な保険会社名
主な保険会社名 | |
代理店系保険(※1) |
AIG損保、あいおいニッセイ同和損保、共栄火災、 三井住友海上、日新火災、損保ジャパン日本興亜、東京海上日動、楽天損保 保険の代理店とは、保険会社と顧客との間に入り、保険の各種サービスを提供する事業者です。 |
ダイレクト系保険(※2) |
ソニー損保、イーデザイン損保、 セゾン自動車火災、アクサダイレクト、チューリッヒ保険、三井ダイレクト損保、SBI損保 ダイレクト系保険とは、顧客がインターネットまたは電話等で直接保険の契約を結ぶ保険です。 |
車の保険会社、ダイレクト系と代理店の特徴とメリット・デメリット
代理店系保険会社
特徴 |
こんな人向き
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メリット |
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デメリット |
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ダイレクト系保険会社
特徴 |
こんな人向き
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メリット |
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デメリット |
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保険料、補償内容、ロードサービス、事故現場へのかけつけについて比較

保険料、補償内容について
ダイレクト系でも代理店系でも保険料は、年齢や等級制度(ノンフリート等級)を基準にしています。
補償内容は、対人、対物の補償の他に同乗者の補償や車の保険(車両保険)をどこまで充実させるかによって決まります。
ロードサービスについて
内容 | トラブル例 | ダイレクト系 | 代理店系 |
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自走不能になった場合にレッカー車のけん引により陸送 | 契約者指定の修理工場をまで30km~100km無料 | 契約者指定の修理工場をまで15km~50km無料 |
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ガソリン不足により走行ができなくなってしまった | 1回10Lまで無料 (保険期間中に1回が一般的) |
1回10Lまで無料 (高速道路上のみ対応の保険会社もあり) |
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車内にカギを残したまま車のドアをロックしてしまった | ほぼ全ての保険会社で対応可能 | 左に同じ |
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パンクして自走不可。自分では交換が難しい…! | ほぼ全ての保険会社で対応可能 |
左に同じ
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エンジンがかからない場合、応急処置としてジャンピングで対処 | ほぼ全ての保険会社で対応可能 | 左に同じ |
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オイルや冷却水の不足により走行できない場合 | ほぼ全ての保険会社で対応可能 | 左に同じ |
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遠方でのトラブルや事故で自走が困難になった場合。 | ほぼ全ての保険会社で対応可能 (1名ごとの上限、タクシーは制限あり) |
左に同じ |
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遠方でのトラブルや事故で帰宅が困難になった場合。 | 1万円~2万円 (実費を無制限で対応する保険会社もあり) |
自走不可能などの条件があるが1名1万円が基本 |
出典元:価格.com 自動車保険
ロードサービスの差はダイレクト系か代理店系かではなくその保険会社の特色によるものが多いです。
しかし、旅先など遠方でのトラブルに対してはダイレクト系の保険の方がやや手厚い補償内容です。
事故時の駆け付けと事故時の示談交渉力
通信販売型(ダイレクト系)や代理店型、または国内損保や外資系、保険会社の大小などが示談に影響することはありません。
これは全ての保険会社が過去の事故事例、判例をもとに過失割合を決定するためです。「通販だから、規模が小さいから示談に弱い」ということはありません
事故現場へのかけつけ | |
代理店型 | 担当者によっては来てくれることも。ただし夜間、遠方は基本的に不可 |
通販型 | 事故直後の現場に保険会社の人間が来ることはない |
事故対応時の体制、代理店系とダイレクト系に満足度の差
事故対応時の体制

本調査で対象となっている保険会社を、代理店系保険会社*1とダイレクト系保険会社*2
に分け比較したところ、それぞれの満足度の差は縮まりつつあります。
しかし、依然として全体的に代理店系の満足度が高いように見えます。
事故対応担当者と顧客の間で生じたトラブル

トラブルの内容としては、「報告連絡が遅かった/催促をした」や「途中担当者が変わった」などの指摘がダイレクト系で目立ちました。
まとめ
契約者が自動車保険を選ぶときに重視する主なポイントは、保険料、補償内容、事故対応、保険会社の会社規模、ロードサービスなどです。
今回は、特に20代の人にお勧めしたい保険選びについて考えました。
20代前半はまだ、運転に不慣れなこともあり事故発生率が高い傾向にあります。
運転に慣れるまでは、補償内容を相談したり事故対応満足度の高い代理店系の保険会社に相談をする。
運転に慣れてくる、25~26歳は「運転者年齢条件」の更新時期です。
この時期に保険料が安く、割引のあるダイレクト系の保険会社を参考にするのも一つの案だと思います。