
「今年は運悪く、2回も事故ったから、保険を使ったけど、よくよく考えれば、保険を使ったら次の保険料に影響しないのだろうか?」
「通販型(ダイレクト型)の保険に入っているけれど、1年のうちに2回事故を起こしたら、更新できないと聞いたけどホントだろうか?」
こういった疑問にお答えします。
- 本記事のテーマ
1年間に2回事故を起こしてしまった人が本当に車両保険に入れないのか、お教えします。
Contents
- 記事の信頼性
私は車が好きで、20台以上乗り継いでいます。
ですから、走行距離も半端ないくらい乗っています。
が、なんと、私としたことが、昨年1年間に2度も保険のお世話になってしまいました。
保険を使用し反省をした私が、どうすれば良かったのかを検証します。
保険は使うためにあるものだけど・・・
私は本当に車を運転するのが好きで、しょっちゅうドライブに行っています。
今までのところ、事故無く過ごせていたのですが、なんと、昨年は1年の間に2度も事故を起こし、保険を使ってしまいました。
私は、保険料を少しでも安くするために、通販型(ダイレクト型)の保険を使っていましたが、なんと、1年間に2回事故を起こし、保険を使ってしまうと、次の更新はできないという事が判明!
確かに、任意保険に入らなくても、法律上は問題ありませんが、万が一大きな事故を起こした場合、大変な事になります。
改めて、自動車保険というものを勉強しました。
自動車保険とは

2回事故を起こすとどういうデメリットがあるのかを知るために、まずは、自動車保険とはどういったものなのかを勉強しましょう。
自動車保険とは、自動車に関連した事故が発生した場合に、損害を補償する保険です。
車を買ったり、原動機付き自転車を買うと、「自賠責保険に入ってください」と言われます。
保険には、自賠責保険と任意保険というものがあります。
まずは、この違いを学びましょう。
自賠責保険と任意保険の違い
自賠責保険は、法律ですべての人が入らないといけないと決められた保険です。
- 自賠責保険に入っていなければ、車検を通せない
- 自賠責保険に入っていなければ、公道を走れない
- 自賠責保険は、交通事故の被害者を救済するための保険である
- 交通事故の被害者以外の物、例えば、自分の車、相手の車、それ以外の物など、壊してしまった時に、補償はされない
- 相手の被害者を救済するにも、常識的に、金額が低い
任意保険は、自賠責保険とは違い自分の意志(任意)で、加入、非加入を決める事ができる保険です。
- 自賠責保険だけでは、補償が十分でない事が多いため、任意保険に入る事を推奨されている。
- 自賠責保険で補償されない、対人、対物、搭乗者、自損などが補償される。
任意保険では、自賠責保険で補償されない、対人、対物、搭乗者、自損などが補償されます。
- 対人賠償保険
- 対物賠償保険
- 人身傷害保険
- 搭乗者傷害保険
- 車両保険
- 無保険車傷害保険
この中でも、車両保険の保険料が事故と大きくかかわります。
そのため、まずは車両保険を詳しく見ていきましょう。
車両保険とは
車両保険は、自分の車のための補償です。
自賠責保険では補償されない自分の車のための保険です。
- 自分の車を守る保険
- 交通事故
- 駐車時のいたずら
- 台風、地震などの自然災害(保険の種類により免責になる場合あり)
- 以上のような場合で車を修理する必要が出た時に補償される
他人の損害を補償する、対人保険、対物保険と違い、車両保険は自分の車を守る保険です。
自分の車を補償する保険ですが、車両保険の補償金額は、その車の時価の値段で変わってきます。
つまり車も毎年一定の割合で減価償却されているのです。
保険会社は「自動車保険車両標準価格表(単価表)」を作成し、それにより時価に対応する車両保険の補償額(上限金額)を用途・車種・車名で決めています。
車の時価が低いと、十分な金額を補償されない可能性もあります。
新車購入時には問題ありませんが、更新時には時価を確認した方が良いと思われます。
代理店型と通販型の違い

自動車保険には、代理店の担当者を通して対面で契約する代理店型とインターネットや電話で直接契約する通販型(ダイレクト型)があります。
代理店型のデメリット
代理店型は、担当者と対面で契約しますので、色々とアドバイスを受けたり、質問もしやすいですが、人件費がかかるため、通販型よりは値段が高くなります。
代理店のメリット
代理店型は、値段は高くなりますが、更新時など、相談がしやすいです。
インターネットが苦手な方は、代理店型がおススメです。
付箋で説明が書いてあったり、書き方が同封されていたりと、助かります。
https://life.oricon.co.jp/rank_insurance/company/tokiomarine-nichido/
通販型のメリット
通販型は、間に入る人がいないので中間マージンを取られることがないので、当然ながら、割安になります。
ブルー免許の主人は運転することがほとんどなくなったため、主な運転者をゴールド免許の私に変更したところ、契約内容や等級はそのままで驚くくらい保険料が安くなった。また、走った距離が予想距離より短いと翌年割引される点もよい。
https://hoken.kakaku.com/kuruma_hoken/ranking/
通販型のデメリット
しかし、何処の保険にはいるのかを自分で考えなくてはならず、また、サポートを受けづらいです。
加えて、通販型は保険料を安くするために、事故率や損害率に重きを置いています。
そのために、等級(等級については後述)と年齢によっては、事故を起こすリスクが高いという事で、値段が高くなることがあります。
車両保険の等級とは

自動車保険にはノンフリート契約とフリート契約というのがあります。
フリート契約というのは、契約者が10台以上の契約をするものを言います。
普通、個人の場合はノンフリート契約になります。
等級とは
一般的にノンフリート等級別料率制度で保険料の割増引率を定めるための区分のことを指します。
自動車保険の等級は、契約者の事故リスクに応じて1~20等級に区分されています。
等級の決め方
初めて自動車保険を契約する時は、6等級が適用されます。
その後、1年間保険を使わなければ、翌年の更新時に1等級上がります。
等級が上がるほど割引率が上がり、20等級が最大の割引率になります。
免責とは
「免責」とは、保険会社が保険の支払いを追わないことを意味します。
つまり、免責額5万円だとすると、車の修理にたとえ50万円かかったとしても、45万円しか保険金を支払ってもらえないという事です。
1年に2回事故を起こしたらどうなる?

保険の等級は普通6等級からスタートしますが、一年間無事故で過ごすと1等級上がって7等級になり、保険料の割引率がアップされます。
最高が20等級になり、割引率が最大になります。
反対に、事故を起こしてしまい保険を使ってしまうと、事故の内容により「3等級」もしくは「1等級」等級がダウンしてしまい、保険料が高くなります。
等級は20等級ありますが、5等級以下の等級をデメリット等級と言います。
デメリット等級とは
5等級以下の等級をデメリット等級と言います。
- 保険料が割り増しになる。
- 現在契約している保険を更新できない可能性がある。
- 他社の保険に乗り換えようとしても拒否される可能性がある。
- 新規で保険を新たに契約したとしても、デメリット等級が適用される。
- 5等級 13%割引
- 4等級 2%割引
- 3等級 12%割増
- 2等級 28%割増
- 1等級 64%割増
つまり、6等級の人が3等級ダウンの事故を2回起こしてしまうと、1等級になり、保険料は64%も割り増しになります。
通販型は更新できない?
通販型は前述したように、保険料を安くするため事故率や損害率に重きを置いています。
ですから、6等級の人が1年に3等級ダウンの事故を2回事故を起こしてしまうと、1等級になります。
1等級になってしまうと、次回更新できなくなる可能性があります。
等級が低い人は、保険を使う前に今後の事を踏まえて、保険を使った方が得なのかどうかを検討することが必要です。
代理店に相談することで解決!
万が一、通販型の保険の更新ができなかった時は、代理店に相談しましょう。
リスクがあるのが保険ですので、そのあたりを加味して相談に乗ってくれると思います。
まとめ

- 自動車保険には、自賠責保険と任意保険がある。
- 保険には代理店型と通販型があり、それぞれメリット、デメリットがある。
- 事故を起こし保険を使うと、次の更新時には、等級が下がり保険料が上がる。
- 1年に2回保険を使うと、更新できなくなる可能性がある。
保険は、万が一の事故に備えて入るものです。
できたら、無事故で過ごし、保険料も最低限に抑えたいですね。